階乗を関数にして考えてみる【階乗】
はじめに
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この記事の目的:階乗を表す「パイ関数」とその計算例を紹介する.
階乗とは
一般には自然数である()
階乗をグラフ化する
階乗を次のように座標平面に表す.
→
→
→
→
→
の離散的なグラフを作ることができた.
階乗 は(自然数のみ)でしか定義されていないため,(実数全体)にして話を進めてみたい.
無理やり連続にさせてみる.
もしこのような連続的な関数を表現できたならば,で階乗を検討することができそうだ.
この記事の目的:階乗を表す「パイ関数」とその計算例を紹介する.
階乗を表す関数
階乗を表す関数は存在する.
特殊関数(名前の付いている特別な関数)のうちの「パイ関数」がそれにあたる.
パイ関数:
パイ関数が階乗を表す理由
目標:パイ関数が階乗を表す理由を明らかにする.
以下が成立することを検証する.
階乗を表す関数が存在するならば,その関数について以下が成り立つはず.
(1) (のこと)
(2) (のこと)
条件(1)の確認
部分積分.
→条件(1)OK!
条件(2)の確認
部分積分.
→条件(2)OK!
条件(1),(2)ともに成立したため,パイ関数は階乗を表す関数とわかった.
まとめ
は階乗を表す関数である.
階乗の定義を(実数全体)にすることができた.
以下,パイ関数を使って階乗を計算してみる.
パイ関数を用いた計算例
(1/2)!
のときのパイ関数の値を考えれば良い.
と置換する.
部分積分.
ガウス積分より,
0!
のときのパイ関数の値を調べればいい.
ガンマ関数
階乗を表す関数は,パイ関数以外にも存在する.
これもまた特殊関数の一つ「ガンマ関数」である.
ガンマ関数:
パイ関数と比較すればわかりますが,パイ関数とほとんど形は変わりません.
よってガンマ関数も階乗を表すことは明らかです.
ここでは紹介まで.
まとめ
・パイ関数は階乗を表す関数である.
パイ関数:
・パイ関数を用いることで,階乗の定義が実数全体に広げられる.
・パイ関数だけでなくガンマ関数も階乗を表す関数の一つである.
最後に
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