【x^y=y^x】がつくる曲線について考える
はじめに
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関数 について
上式が成立する場合
1. の場合
なので,にを代入すると,
上式が成立することは自明.
2. の場合
例えば のとき,
また のときも同様に,
とりあえず, でも上式は成立するとわかる.
グラフの概形
グラフの概形を先に示しておく(以下,記事内でグラフの概形を考察しています).
直線と曲線の両方が出てくる.
1. の場合:直線(オレンジ)
2. の場合:曲線(青)
この記事の目的
・グラフの概形を調べる
・直線と曲線の交点を求める
解法1:「媒介変数表示」を利用する
目標:「媒介変数表示」を利用してグラフの概形,共有点の座標を求める.
媒介変数表示にする
とおくと,
両辺を 乗すると,
両辺を 乗すると,
曲線の概形1
目標:パラメータに値を代入することで一部分の概形を調べる.
tに値を入れてグラフの形を調べていく.
1. のとき
また同様に,
2. のとき
また同様に,
以上の の組み合わせを平面上にプロットしてみる.
概形が見えてきた.
しかしまだ曲線の一部しか見えていない.
この曲線の両端はどのように推移するのだろうか?
曲線の概形2
目標:曲線の両端がどのように推移するか調べる.
ざっくりとロピタルの定理をさらっておく.
がまたは の形(不定形)をとる場合,以下が成り立つ.
1. を考える
は1に収束し,は正の無限大に発散する.
2. を考える
は正の無限大に発散し, は1に収束する.
曲線の概形3
目標:曲線の概形を可視化する.
1. が1に近づくとは無限大に発散する
2. が正の無限大に大きくなるとは1に収束する
グラフの共有点は?
このグラフの共有点の座標を求める.
媒介変数表示に変換する時に, とおいた.
→共有点は のときの点である.
のときの を求めていく.
→ただ代入するだけは計算できない.
極限を使うことにする.
よって,共有点の座標は
解法2:関数 を導入する
関数を導入することで,共有点の座標を求める.
関数 を導入する
両辺を 乗する.
ここで,関数 を考える.
とは,のにを代入したものであると捉えることができる.
すなわちに対して,と表すことができる.
同様にである.
と考えると難しそうだが, を介すことで,とシンプルに考えることができそうだ.
関数について
目標:増減表を用いての概形を調べる.
2. を調べる
3. 増減表にまとめる
のときが最大,上に凸のグラフ
実際のグラフ
関数 について,を考える
のグラフ
の場合,との関係をグラフ上に表すと以下のようになる.
もう少しグラフを簡略化して位置関係をわかりやすくした.
が成り立つとき,かつがいえる.
はかならずを挟むような位置関係になるといえる.
の地点で最大値をとり,上に凸になっているため考えると当たり前のことである.
で説明したが,でも同様にいえる.
が成り立つとき,がいえる.
直線と曲線との共有点の座標は?
直線はなので,についてかつが成立するものを考えればいい.
よってとわかる.
まとめ
・のグラフ
・直線と曲線の共有点は
最後に
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